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[COLUMN] Album of the Year 2012 – 2012年に聴いたアルバムベスト13

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さぁやってまいりました大晦日。毎年大晦日に振り返ってる「その年によく聴いたアルバム」の記事も今年で7年目でございます。おそらくウチのブログで最も需要のない記事ではありますが、今年はたくさん音楽を聴いてた事もあり、10枚以上選んでしまいました。いつものように邦楽は1枚もございません。この記事をロック野郎の皆様に捧げます。ヘヴィロックとプログレ多めです。

Top 10 Albums of the Year 2012

Meshuggah – Koloss

今年一番よく聴いたアルバムとなると、文句なしにMeshuggahのこれでした。いやもう何回聴いたか分からないくらいこればっかし聴いてました。馴染みのない人のために簡単に彼らの事を紹介すると、スウェーデン出身の5人組みで、今回の作品が7枚目のフルレンスアルバム。ジャンルは人によって表現が様々で、古くからのファンはデスメタルとかインダストリアルとか言うけど、最近じゃマスメタル(Math Metal)って紹介される事が多いです。彼らの曲はどれも変拍子やポリリズムを多用した難解なものである事が多いため(どうやって曲覚えてんねんってレベル)。わたくしもう10年以上ずっとファンでして、今年新譜が出るという事でワーキャー言うておりました。んで出たら出たで今度はヒャッハー。いやもう最高です。特に3曲目の「Do Not Look Down」の攻撃性とかね、もうね、たまりません。暴力的な音楽にまみれたい時などは迷わずこれを選びます。ファンの中には「今回ちょっとおとなしくない?」という声もあるけど、わりと粒ぞろいで(微妙な曲もあるけど)自分は悪くない1枚だったなと。アングリーミュージック好きでホント良かったなーとしみじみ思いました。

Agent Fresco – Long Time Listening

アイスランド出身の4人組み。出身が変わった所なのであまり情報がないんですが、おそらくこれが1作目。ジャンルはWikipediaの内容を引用すれば「Polyrythmic Oddtime Rock」。まぁ早い話がプログレですな。最近の若い世代のプログレっぽいと言えばぽいんですが、彼ら演奏力がぶっとんでます。特にドラムのアフロの子がスゴい。わけの分からん変拍子をビシビシ決めてくるので、この手の音楽好きな人はきっとシビれるはず。すごくダイナミズムに富んだ演奏なんだけど、緩急の付け方が大人というか、いわゆるグランジ的な分かりやすい強弱法とはちょっと違う感じ。彼ら若いはずなのにかなり大人のロックです。「Implosions」のような曲はロック野郎以外にもウケが良さそう。

O.S.I. – Fire Make Thunder

World Fire Brigateもこのパターンだったんだけど、わたくし誰が演奏をしているのか知らずに聴いて勝手にお気に入りになって、後になって「うぉぉぉい! このバンドのギターXXXXXXかよ!」みたいなパターンが多いのです。普段ロクに調べもせずに音源をポンポン買うので。このO.S.I.もその典型的なパターンで、勝手に気に入って毎日のように聴いてて、ある日たまたま調べてみたらビックリというアレです。さてこのO.S.I.、5月くらいに気に入って毎日聴いておりました。ヘヴィなギターリフと変則的なドラム、そして自然に出てくる変拍子といういわゆる重い系のプログレロックなので、ソレ系が大好きな俺は1発で虜になったのであります。そこで他の音源も知りたいと思ってWikipediaあたりを調べてみると、「keyboardist and vocalist Kevin Moore」という文字が。ケヴィン・ムーア・・・Dream Theaterじゃん! しかも俺が大好きだった頃のキーボディスト! いやまぁビックリしました。わたくしDream TheaterのAwakeが大好きなのですが、中でも特にケヴィン・ムーアの曲が大好きでして。けどこのアルバムを最後に彼はバンドを去ってしまって、同様に俺もDTに興味を失ったという。その彼がやりたかったのはこういう音楽なんだなーと、なんだかしみじみ思いました。O.S.I.としてはこれが3枚目らしく、もちろん日本版は出ていません。音像は暗く陰鬱で、変拍子を交えたプログレッシブな感じ。けどDream Theaterのような極端なテクニカル志向ではなく、難解な要素はほどほど。ヘヴィな音楽が好きな人に広くすすめられる1枚。

Soundgarden – King Animal

前作『Down on the Upside』から16年ぶりとなるSoundgardenの新作。そして同時に解散からの復活作でもあります。解散していた時期のクリス・コーネルのソロとか聴いたけど、この人は確かに歌はウマいんだけど、多分1人でやってもイイ音楽ができないタイプなんでしょう。実際Audioslaveは良かったし。けど古巣のSoundgarden(AudioslaveとSoundgardenってバンド名も似てる)の破壊力はやっぱりハンパないっす。めっちゃかっこイイ。特に2曲目の「Non-State Actor」なんて、うねるギター&ベース、自然と挿入される変拍子、猛るクリスのヴォーカル。これこそ90年代グランジ野郎が待ち望んでいた、彼らにしか出せない音そのものであります。彼らの楽曲は決して派手ではなく、何回か聴くごとのどんどん良くなっていくタイプの作例が多いんだけど、今回も例に漏れずスルメタイプのアルバムのようです。他のどのバンドにも似ていない、唯一無二の1枚。全てのロック野郎にオススメです。
しかし16年ぶりってのはなんつーか感慨深いものがありますな。16年前・・・俺大学生だ。バンドの練習とバイトを繰り返していた頃かな。あ、けどなんかソレって今とあんまし変わってないな、とか思いました。

Thousand Foot Krutch – End Is Where We Begin

音楽の話とはちょっと関係ないんだけど、iOSとAndroid向けにオフィシャルAppが出てます。なんかこう、人気バンドともなるとこうしたプロモーションできるんだなーとか思ったり。バンドのプロモーションにMobile Appというあたり、なんつーかイマドキな感じだなぁと思いました。

さてこのT.F.C.、イイ意味で今時のヘヴィロック、クロスオーバーの典型的なバンドなので聴いてる人も多いでしょう。俺は前作から聴いてはいるんだけど、前作はそれほどハマらなかったのに今作でがっつりハマって、今年の前半戦はほんとこればっかし聴いてました。最近のLinkinとかフニャチンになって聴くに堪えねぇ!って人はきっと気に入るはず。やっぱロックはこうじゃねーとね。

World Fire Brigade – Spreading My Wings

FuelのヴォーカルのBrett Scallionsが中心となって結成されたプロジェクト。ラインナップがスゴいです。VoにFUELのBrett Scallions、Gt & VoにはSMILE EMPTY SOULのSean Danielsen、BaにはSHINEDOWNのBrad Stewart、DrはFUELのKen Schalk。現代のヘヴィロックシーンにおけるスーパーバンドとさえ言えるこのメンツ。わたくしこの記事を書くためにあちこち調べてて初めて知りました。大好きなShinedownのBassがプレイしてるだなんて今初めて知った! そしてDrじゃなくてBaがShinedownで良かった・・・w(けどそのShinedownの新譜はそんに良くなかった) そんな彼らのデビューアルバム、これめっちゃイイです。Fuelゆずりのキャッチーな歌メロ、ヘヴィでメローなギターリフ、カラっと乾いた音像。イイ意味で様々なヘヴィロックバンドのイイトコどりをしたような素晴らしいアルバム。捨て曲もなく安心して聴けます。どんなロック野郎にでもオススメできる万能な1枚。

LizZard – Out Of Reach

フランス出身のヘヴィロックバンドのデビュー作。ヘヴィロックってわりと広いジャンルを指す事が多いけど、彼らはその中でもかなり重い部類、かつ変拍子などの多いいわゆるめんどくさい感じのバンドです。TOOLやA Perfect Circleを重くして、ちょっとSludgeっぽくしたというか、そんな感じ。ストーナーっぽくもあります。ラインナップはドラム、ベース、ギターヴォーカルの3人組みというロックバンドの最小構成。ドラムはおにゃのこです。こういうラウドにドラムぶっ叩く女の子とか萌えますな。大好きであります。変なリフと変な拍子をズッシリ重く演奏するというタイプの音が好きな方にオススメ。ちなみに下で紹介してるKloneと同じKlonosphereというレーベルのバンド。ここの所属バンド粒ぞろいです。

Aranda – Stop the World

アメリカ、オクラホマ出身の2人組バンド。1stの「Aranda」は2010年に聴いたアルバムベスト10にも入れてまして、その彼らの2ndが出たという事でまぁ買いますよね。これがなんつーか、期待を裏切らないというのはこういう事を言うんだなという出来。素晴らしいロックアルバム。90年代の大御所ロックバンドの新譜が毎回素晴らしい内容だったのに似てるというか、今の時代でもこういうイイ意味で典型的なロックアルバムを作れるんだなーという印象。曲構成や歌メロ、リフ、どれをとっても質の高い作品。ある意味商業的でもありますが、古き良きロックサウンドが好きな人には超オススメの1枚。

Naïve – Illuminatis

フランスのトゥールーズ出身のプログレバンド。今回が2ndアルバムらしく、ジャケットの美しさに一目惚れ。アートワークからビシビシ感じる耽美性や退廃性を期待したところ、まさに期待通りの音でもうヒャッハー!な感じでした。プログレとは言ってもいわゆるテクニカルなタイプではなく、Pink Floydのように雰囲気や精神性の部分を深く掘り下げていくタイプの大人のロックです。時期的に出たばかりの2ndをチョイスしたものの、聴いてる回数で言うと1stの「The End」の方をよく聴いてました。1st収録の「Underwater」という曲素晴らしいです。耽美性と攻撃性の両方をウマい事ミックスした名曲。ゴシックメタルではないんだけど、そういうの好きな人にもオススメです。

Fall And Divide – Fall And Divide

カナダのトロント出身のヘヴィロックバンド。今作が1stらしく、それほど情報はありません。AmazonでもMP3しか売ってません。あと音は「若いなー」という感じです。けどスゴくイイです。ノリと勢いだけのヘヴィロックではなく、曲ごとに表情がガラっと変わり、メンバーの音楽的な引き出しの多さを感じます。何の根拠もないんですが、カナダとオーストラリアのバンドって個人的にツボる事が多いです(ついでに言うとフランスとスペインのバンドは苦手な事が多い・・・)。

Klone – The Dreamer’s Hideaway

フランスのポワティエという場所出身のヘヴィロックバンド。最近だとポスト・グランジって言った方が分かりやすいかも。6人組でサンプラーがいるという構成だけを聞くとLinkinっぽいのかと思うかもしれないけど、ミクスチャー系ではないです。もっとトラディショナルなグランジロックで、例えばBreaking Benjaminとか好きな人とかイケると思います。演奏はタイトで歌メロがかっこよく、今年の後半に何回も聴いた1枚。上で紹介したLizzardと同じKlonosphere所属のバンド。てかこれ書いてる最中に、なんか今年はフランスのバンドよく聴いてんなーとか思いました。Naïveもそうだし。フランスあついっすわ。

Cojones – Bend to Transcend

Cojonesというクロアチア共和国のザグレブ出身のバンドの2nd。この2ndがスゴく良かったので1stも聴きたいんだけど、どこを探しても売ってません・・・。ジャンルとしてはストーナー/ドゥームあたりになるのかな。スラッジのようにズゥーんとくる感じではなく、それほど陰鬱でもないわりと聴きやすい感じ。有名どこだとフィル・アンセルモのDownあたりが好きな人なら気に入ると思う。このバンドはとにかくリフがかっこイイ。あとどの曲もよく練られていて捨て曲ナシ。今年特に良かった1枚。東欧のバンドってそんなに聴く機会がないけど、こういうヘヴィーなバンドもちゃんといるんですね。

Red Fang – Murder the Mountains

ゲームのRocksmithやってる際に出てきた課題曲、それが「Number Thirtheen」でした。Red Fangというバンド名自体わたくし全く知りませんでしたが、「このバンドイイな」と思ってYoutubeで探したところで出てきたのがこの動画。うぉー! これなら俺にもできそうだぞー!と思って必死こいて練習したら、スコア80000 ptくらいまではイケました。けどこんなにウマくは弾けない・・・。という流れでCD注文した次第でありますw アルバムを通して聴くと、この曲が特にストーナーっぽいというだけで、他の曲はもうちょいラウドというかアグレッシブというか、デス声も出てきたりするタイプのバンドです。いやしかしまさかゲームきっかけでお気に入りのバンドに出会うなんて思ってませんでした。

総評

いや今年は良作が多かった。調子こいて13枚も選んじゃいました。去年は10枚選ぶのも難儀してたのに。

ちなみに期待ほどじゃなかったのはDeftonesとShinedownの新譜。この2枚はそれほどイイなーって思えななかった。Shinedownはライブ盤でのドラムの下手さが気になって以降あんまし聴かなくなっちゃったなぁ・・・。

そんな感じで今年はいい音楽に恵まれた年でした。今年たくさんイイ音楽聴けたなーって満足感を大晦日に感じるってのはなかなかイイもんですよね。そんなわけでみなさん良いお年を!

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