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[FILM REAVIEW] CODE 46

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BORDER=0近未来の、あらゆる面がシステマチックにコントロールされた世界を舞台にした映画。ネタバレになるかどうか微妙な線だけど、こうした不倫を題材にした映画にしては珍しい展開をするのが意外だった。結局のところ家族を取るっていうキレイゴトで済ましてないあたりが好感が持てた。シアトル、上海、中東と、実際にロケ地を移動しながらの撮影だったようで、場所によって印象がまるで違う。DVD特典のマイケル・ウィンターボトム監督の話にもあるように、撮影手法よりもむしろ色彩に特徴がある。フィルターやレンズ(後半の被写体深度の浅いレンズを使ったベッドシーンはまさに官能的)に結構気を配って撮影されたんだろうね。都会(中の)のシーンを描く場面ではガラス、プラスチック、アルミばかりで構成されていてヒヤっとした映像が印象的だった。話の内容ももちろん素晴らしい映画なんだけど、むしろ独特の映像にアート性を感じたそんな映画でした。監督の言う「50年後の風景、50年後に流行るであろう音楽を今描くなんて何の意味もない。だから現代の風景を撮影し、コールドプレイを最後に流したんだ」という意見に、ハッキリとした自己主張が感じられる点がとても共感できる。また主演のティム・ロビンスもさることながら、マリア役のサマンサ・モートンが本当に素晴らしい。結局のところこの映画の主題というのはラブストーリーなんだよね。文句なしに素晴らしい映画だった。
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