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[Music] Album of the Year 2015 – 2015年に聴いたアルバムベスト12

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さぁやってまいりました、今年・・・いやもう去年か。10枚ちょい選んでみました。歳のせいかめっきりメタルを聴かなくなったなぁというのが個人的な印象。以前は好んで聴いてたゴシック・ドゥーム系は全く聴かなくなり、ストーナーロックも聴く回数が減った気がします。なんとなくめんどくさい音楽を好んで聴くようになった、そんな2015年でした。

Top 12 Albums of the Year 2015

Tripture – Ortus (2014)

2014年に出たポーランドのプログレッシブメタルバンドの1st EP。Meshuggahなどから影響を受けてるようで、テクニカルなMath Metalとも言えます。ただMeshuggahほど変拍子オンパレードというわけではなく、この手のプログレの中ではわりと聴きやすい方だと思います。これを1位に持ってきたのはとにかく聴いた回数の多さ。今年の前半はこればっかり聴いてました。全7曲のEPとはいえイントロとアウトロがあるので実質5曲。短い作品ではあるけど聴けば聴くほどに味が出るスルメアルバムです。特に後半Scars and whispersからLinesの流れは、この手のバンドには珍しい泣きの展開とも言える流れで、アグレッシブなだけのアングリーメタルとは明らかに違います。また朗々と歌い上げるヴォーカルもこのバンドの特徴。デスヴォイスと歌い上げるスタイルを器用に使い分けています。フルアルバムが死ぬほど待ち遠しいバンド。めちゃくちゃイイです。

Susanne Sundfør – Ten Love Songs (2015)

ノルウェーのシンガーソングライター、スザンヌちゃん4枚目のスタジオ・アルバム。基本わたくしロックとかメタルとかうるさい音楽しか聴きませんが、たまにはこういうのも聴くのです。前作のSilicone Veilほどではないけど、今作もなかなかの鬱アルバムで、聴いてても少しもハッピーになる事はありません。なのでソレ系の鬱音楽が好きな人にとっては何よりの癒やしになります。

Onelegman – Do You Really Think This World Was Made For You? (2015)

イタリア出身ヘヴィーロックバンドの、2015年発表の2nd。最初聞いた時、口笛から始まる2曲目の”OneLegDance”で「変なバンドだなー」と思ったんだけど、だんだんとそれがクセになってきて、いつの間にかヘヴィーローテーションするようになってました。曲調は特別暗くも明るくもなく、比較的ストレートなロックといった感じなんだけど、個人的にはプログレだなーと思って聴いてました。リズム隊、弦楽器隊ともに演奏力が高く、また曲進行にも独特のセンスを感じます。プログレッシブ・ロックが好きな人に是非聴いてもらいたい1枚。

We Hunt Buffalo – Living Ghosts (2015)

カナダ出身のファズロック、ストーナーロックバンド。わたくしストーナーロック大好きなんですが、個人的に思うのがこのジャンルってハズレアルバム、ハズレバンドが多いんですよね。当たればガツンと来る事が多いんだけど、それを引き当てるためにはたくさんのハズレアルバムを引く必要があるというか。このバンドはそういう意味では多くの犠牲を払った上での大当たりアルバムと言えます。トラディショナルなアメリカンロックを、おもいっきりヘヴィーに聴かせてくれるバンドです。とはいえ曲によってはエレクトロニカ的手法も使ってたりして、意外と多趣味ではあります。あとヴァンクーヴァー版SunのTop 10アルバムにも選ばれたようです。

Godsticks – Emergence (2015)

ウェールズ出身の4人組。Facebook Pageを見るとオルタナって書いてあるけど、いやいやプログレでしょうこれ。めんどくさいリフ構成(褒めてる)、変化に飛んだ曲展開が特徴。特に色気のあるヴォーカルの独特の声質は他にあまりいないタイプで、個人的にツボりました。ヘヴィネスとプログレッションが適度にミックスされた良盤。

Mutoid Man – Bleeder (2015)

ニューヨークの3人組ハードコアバンド。これ今年めちゃめちゃ聴きました。特にアルバム4曲目”1000 Mile Stare“のギターリフのキ◯ガイっぷりったらもうはんぱないっす。電車の中だろうが街中だろうが運転中だろうがどうにもこうにもジっとしていられなくなる感じ。こういう激情にストレートに訴えかけるバンドってスゴくイイなと思うのであります。あとこのアルバム、Cave InのAntennaとか好きな人はきっと気に入ると思います。超オススメのバンド。

Kingcrow – Eidos (2015)

イタリア、ローマの6人組プログレッシブ・ロックバンドの6thアルバム。90年代から活躍していて今回紹介する中じゃ比較的老舗のバンドなので知ってる人も多いかも。クラシックギター、アヴァンギャルドなシンセプレイ、自然に絡んでくる変拍子、意外性を持ったコード進行。こういうの好きな人多いと思います。アルバム全編を通して暗く悲しい空気感で進行するので、ダークな雰囲気の音楽に癒やしを感じる人に特にオススメ。陰鬱です。

VOLA – Inmazes (2015)

デンマークのコペンハーゲン出身のプログレッシブ・ロックバンド。どのレーベルにも属していないのでアマチュアという扱いになるんだろうけど、楽曲の洗練さ、演奏能力の高さはそのへんのインディーバンドよりはるかに上だと思います。2008年にHomesick Machinery、2011年にMonstersという2枚のEPを経た上での1stフルレンスアルバム。アマチュアという事で流通経路は限られるだろうし、実際知ってる人もなかなかいないと思うけど、プログレ好きなら絶対聴いた方がイイですこれ。70年代のオールドスタイルのプログレをベースに、開放感のある美しい歌メロ、そしてある意味最近のロックの流行りとも言える「Meshuggah以降」という感じのディストーションベースとキックとのシンクロ。このスタイルすごい多くなってきたので良くも悪くもあるんだけど、彼らの場合は自分たちのスタイルにウマく馴染ませてる感じがします。古臭い土台をベースに最新の味付けがされたプログレッシブ・ロックという感じ。「いかにもプログレ」って感じのジャケもクール。

Red Sun Rising – Polyester Zeal (2015)

ジャケが完全にキ◯ガイ。ジャケ鑑定職人的にはどう考えてもハズレアルバムなのに、実際は大当たりの1枚です。アメリカ、オハイオ出身のアメリカンロックバンドの3rd。彼らの事はこの作品で知ったんだけど、上質なロックを聴かせてくれる変化球なしのストレートなロックバンドです。ポストグランジとも言えるかも。最近の正統派ハードロックが好きな人ならきっと気に入ると思います。安心して聞ける珠玉の1枚。

Atoma – Skylight (2012)

スウェーデン、ストックホルム出身のポストロックバンド。という事ではあるんだけど、ジャケとか音楽聴くとポストロックよりはモダンなドゥームロックって感じがする。彼らの事を知ったのは音楽とはまるで関係ないWiredのスティーヴン・ホーキング関連の記事で(ブラックホールの話でAtomaのHole in the Skyを使うというのがたまらなくかっこいい)、なんとなく興味を持って音源探したのがきっかけ。車を運転する時によく聴いてたんだけどそれがどんどん癖になって、いつしかヘヴィーローテーションになっておりました。スペーシーで壮大なロックが好きな人は気に入ると思います。けど彼ら、2012年のこのアルバム1枚しか出してないんですよね。Facebook Pageの更新も止まってるようだし、できる事なら次のアルバム聴きたいです。

Black Book Lodge – Entering Another Measure (2015)

デンマークのコペンハーゲン出身の3人組。プログレッシヴ・ストーナーロックといった感じの救いのない陰鬱な音楽。歌い上げるヴォーカルスタイルはQueens of the Stone Ageのジョシュに少し似てるとも言えます。スローテンポの中で動くベースラインや、唐突に出てくる拍足しや拍抜かしなども特徴的です。バンド名もアルバム名も何もないジャケットも本当にセンスが良い。ダークなプログレッシブ・ロックが好きな人にオススメの1枚。

Ilydaen – Maze (2014)

ベルギー出身のポストロックバンド。今までに3枚のEPを出していて、今作が4枚目のEP。4枚もEPを出してて1枚もフルアルバムを出してないというあたり、最近の音楽の聴き方を反映してるなーと思います。多分俺だけじゃないと思うんだけど、最近って昔みたいにアルバム1枚通して聴く機会って減ってません? 12曲通して聴くよりも6,7曲くらいがちょうど良いというか。実際2年に1枚フルアルバムを出すよりも、毎年EPを出した方がユーザーのニーズに合ってるという気がしていて、彼らも同じ理由からなのかどうか分かりませんが、2011年から1年ごとにEPを1枚ずつ出してます。んでこのMazeという4th EPなんですが、ヴォーカルが入ってるのは1曲めのほんのちょっとだけ。後は基本的にインストアルバムです。特筆すべきは3曲目のCurves & Saeptums。いや、この曲だけを聴いて判断するのはあんまし良くないです。1曲目〜2曲目のスローで陰鬱な曲展開を経た上でのこの3曲目がタマらなく素晴らしいのです。空間系のエフェクターをウマく使ったスペイシーなパートから一気にヘヴィーなリフを畳み掛けるスタイル。しかもこのヘヴィーなパートが一瞬だからこそ美しい。どの曲も構成が見事です。

番外編

以上です。過去最大のプログレ年でした。いや元々メンドくさい音楽は好きではあったけど、今年は特にそれが顕著に出たなーと自分でも思いました。あと今年はロックスターの訃報が多かった気がする。個人的に一番ショックだったのはStone Temple Pilotsのスコット・ウェイランドが死んでしまったこと。高校生の頃にグランジムーヴメントを経験した世代って、人によってヒーローはカート・コバーンだったりエディ・ヴェダーだったりレイン・ステイリーだったりするけど、なんかヴォーカリストってどいつもこいつも早死にしちゃうんだなぁ・・・と思いました。いやまぁこの中だとエディはまだ生きてるんだけど。自分はスコットの歌が大好きだったから、生で1度も観ることなく終わってしまったのがスゴく悲しかった(チェスター・ベニントン版のストテンはラウドパークで観たけど、あんなのはまがいもん)。死んで改めて、俺のヒーローだったんだなぁとしみじみ思いました。

あと今年は他にこんなのも聴いてました。

  • Five Finger Death Punch — The Wrong Side Of Heaven And The Righteous Side Of Hell Volume 1
  • Agent Fresco — Destrier

はーこの記事いつも年末に書いてるんだけど今年は年越しちゃったなー。来年はもっと計画的に生きたいもんです。

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